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先週、外出する際、ちょうど玄関のドアに鍵をかけようとしていた時に、なんだかとても可愛い生き物が数メートル先にある駐車場前のポストのあたりからこちらを見ていることに気が付いた。
ん?なんだろう。と考える間もなく、勢いよく玄関に続く3.4段の階段を駆け上がり私の足元までやってきて、その生き物が小型犬だとわかる。
この子はお隣に住むワンちゃんだ。
「こんにちは。ぼく、遊びに来たよ。」
ニコニコ顔で私に挨拶をして、今、出てきたばかりのドアを見つめている。
「あら、あなたどうしたの?」
驚いて見通せる範囲で飼い主さんを探すけれど見当たらない。
どうやら逃げ出してきた模様。
「おいで、こっちよ。」
急いでいた私は、とにかくこの子をお家に送りとどけなくてはと、まだ遊びたそうに玄関前をうろうろしているワンちゃんに呼びかけると、あきらめがついたのか、今度は道路に飛び出す勢いで私を追い越し駐車場を走り抜け、お隣の開いてしまっている門扉からお家に帰っていった。
「あ、飛び出しちゃ、ダメ!」
呼び鈴を押して、あわてて出てき飼い主さんに事情を説明するけれど、あのかわいい子はしれっとしてもう私を振り返りもしない。
「ぼく、どこも行っていないよ、こんな人、知らないよ。」
絶対、そう言っている。
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